不動産投資の怖さが「ガイアの夜明け」で取り上げられた!!


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老後のために不動産投資をする人も少なくないのだが・・。

最近は老後のために不動産投資をする方も増えてきました。

医者や大手企業のサラリーマン、公務員など職種は様々ですが、仕事を行いながら不動産投資を行っておられます。

もちろんそのような、いわゆるサラリーマン大家さんで、順調に不動産事業を行っておられる方も少なくないと思いますが、その一方で深く後悔しておられる方もおられます。

2019年2月5日のテレビ東京の「ガイアの夜明け」を見ましたが、不動産投資の衝撃的な取材が扱われました。

不動産投資を行ったのはOL女性のようでしたが、岩手県に中古マンションを1棟購入による不動産投資を行ったというケースです。

投資額は8000万円。

販売会社は中古マンションを扱うケリーバックスという会社です。

購入時には、そこそこの入居率だとの説明だったそうです。

しかし次から次へと衝撃の事実が明らかになっていきます。

衝撃の事実その①

販売会社の説明では入居率はそこそこだと言われていたものの、購入後に入居率は50%程度に。

しかも1カ月の家賃収入は15万円程度という少なさに。

衝撃の事実その②

不動産投資のための融資を行った銀行は、あのスルガ銀行です。

しかもローン金利は4.5%です。

今の低金利の時代、不動産融資でも、変動金利ならローン金利が1%台でも珍しくありません。

返済実績を積むならば銀行との金利交渉で、0%台にまで下げることも不可能ではない時代です。

そのようなさなかで4.5%とは驚くべき高金利です。

案の定、この女性の場合の毎月の銀行への返済額は45万円ということでした。

家賃収入が15万円で、銀行への返済額が45万円ということは毎月、約30万円以上の赤字となります。

ところで仮に、このマンションが満室になったとしても家賃収入は30万円程度になるかもしれませんが、それでも銀行への返済額のほうが上回っています。

このOL女性はどうして、こうした事柄がわからなかったのかという疑問が生じますが、融資したスルガ銀行も販売したケリーバックスも、どう考えても投資家が大変なことになることがわかっている案件を、なぜ進めたのかも疑問です。

販売会社にすれば、投資家がどうなっても、とにかく売ればいい、銀行にすれば貸せばいいということだったのでしょうか。

案の定、この女性は銀行への返済ができなくなくなり不動産投資は明らかに失敗。

その後この女性は騙されたということで訴訟を起こすとのこと。

それにしても「ガイアの夜明け」の取材で取り上げられたこのケースは、安易に不動産投資を行うことの怖さを認識するのには十分な事例でした。

追記:名の知れた不動産会社の投資セミナーでも、ケリーバックスが扱われたことはあったようですが、しかしだからといって、大丈夫だ、安心だというわけではありません。不動産投資についての知識や見聞を広めるためにセミナーに参加することは良いかもしれませんが、しかし扱われたことを鵜呑みにして投資することには大きなリスクがあります。

またこのてんについて楽待不動産投資新聞2019/2/11の「【実践大家コラム】ケリーバックスから楽待にとばっちりが来る」という記事にも詳細が記されていました。

ケリーバックスから楽待にとばっちりが来る|楽待不動産投資新聞 (rakumachi.jp)

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