旧村上ファンドから外資系ファンドに レオパレス21の経営


賃貸住宅大手といえば、大東建託、積水ハウスなど幾つか名前をあげることができますが、レオパレス21も大手の一角です。

ところで、賃貸住宅市場もほぼ頭打ち状況のなか、今後は大手による寡占化が進むのではないかと言われています。

つまりは大手でも淘汰されて、他社と統合されたり、廃業へと追い込まれてしまう可能性のある会社もあるというのです。

しかし実際のところ、大手で廃業したので有名なのは、かつては証券会社の雄だった、山一証券で、他には、思い浮かびません。

多くの場合は、他社と救済の意味合いのある合併や統合、支援を受けるという形で生き残ります。

アパート画像

レオパレス21のアパート群。

例えばあのスルガ銀行も現在経営再建中で、支援先企業による再建がなされています。

ところで、そのような、さなかレオパレス21がどうなるかということですが、現在はソフトバンク系外資による経営再建中です。

リーマンション後までの間に賃貸住宅ビジネスで、随分で利益をあげていて、そのキャッシュがあったおかげか破綻はしませんでした。

例えば過去記事ですが日本経済新聞2019/9/6の「旧村上ファンド系、レオパレス株を一部売却 」という記事には

旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノ(東京・渋谷)が、レオパレス21株を一部売却していたことが6日分かった。レノが関東財務局に提出した変更報告書によると、共同保有分も含めた8月30日時点の保有比率は10.55%と、前回報告時点の16.18%から低下した。同ファンドは保有目的を「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としてレオパレス株を買い増してきたが、今回、売りに転じた。

引用:https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&n_cid=DSMMAA13&ng=DGXMZO49508780W9A900C1DTA000&scode=8848&ba=1(アクセス日2019/9/7)

と報じました。

一時期は、旧村上ファンドが株の買い増しを進め、経営に影響を及ぼし、株の高値の時に外資に売却するのではないかとの推測も行われていましたが、撤退です。

レオパレス21の再生に見切りをつけたのでしょうか。

理由はわかりません。

いずれにしてもレオパレス21の再建は容易でないことは明らかのようです。

そして現在、現在外資系ファンドによる再建が行われていますが、黒字化になりつつあるようです。

しかし、そのために行われている事柄は、アパートオーナーに支払う賃料の思い切った減額などがあると言われており、アパートオーナーにしてみれば困った進展です。

レオパレス21 – Wikipedia

窮地のレオパレス21が所有ホテルを売却して資金調達していた