レントロールという言葉を聞かれたことがあるでしょうか。
筆者も物件のオーナーになるまでは、そのような言葉を知りませんでした。
不動産投資というサイトの2008年11月17日「レントロールとは」という記事には
レントロールとは、貸借条件一覧表のことで、賃借条件や賃借人の条件を読むことができます。ビルやマンションやアパートを一棟買いする際はその物件の質を見定める基準となるもので非常に重要なものです。
通常、1枚の用紙に、各部屋番号毎の契約賃料や共益費、預かり敷金の金額、契約年月日が記載されています。場合によっては賃借人の属性(法人、個人)や名前、性別が記載されていることもあります。悪い物件をつかまされないために、不動産購入前に次のような点に注意してレントロールを読みましょう。引用:レントロールとは
と書かれています。
ですからアパート1棟を購入するさいには必ず目を通す必要のある重要な書類といえるでしょう。
ところでレントロールのどのような事柄に注意を払うべきでしょうか。
まずは賃料に注目し、賃料にバラつきがないかどうか確認してみます。
このなかの古くから長い期間、入居してくださっている入居者の賃料と、最近になって入居された方の賃料を比べて同じような間取りでも最近の入居者の賃料が大きく下がっているならば、今後、古くから入居している方が退去した場合に、次の賃料が大きく下がる可能性があります。
次のレントロールの注目点としては入居者の属性に注目することができます。
例えば法人や女性の入居者が多い場合は、安定した賃貸経営を期待することができるかもしれません。(婚期の女性の場合は、結婚に伴って退去されることがあります)
とりわけ入居者の法人比率が高いとアパートローン融資のうえで有利になる場合もあるようです。
そしてさらにレントロールの入居者の入居年月日に注目することもできます。
ある程度、入居年月日がバラけているほうが、退去者がいっきに生じる可能性が少なくなるでしょう。
このようにレントロールを注意深く見ることによって物件の状況や今後を知る助けになります。
いずれにしてもレントロールはアパートオーナーにとって重要な書類です。
追記:金融機関と金利交渉を行うことがあると思います。
金利交渉、アパートローンの金利を例えば2%だったのを交渉して下げてもらうための交渉です。
多くの場合、返済実績を積み上げてきて、優良な顧客であることを実証しているならば、金融機関は他の金融機関に顧客を取られたくないので、金利交渉に応じてくれるものです。
この金利交渉のさいには、賃貸住宅経営に関する資料等を金融機関に提出することが求められることがあります。
そして提出の求められる資料の1つがレントロールです。
金融機関はレントロールを精査して賃貸住宅経営の状況を把握しようとします。
それにしたがって金利の下げ幅をどれぐらいにするかの判断するための要素の1つにすることもあります。
そして金融機関にもよりますが、支店から本部の融資部署に金利を下げることについて稟議を行うわけですが、本部が承認するかどうかもレントロールも1つの判断材料になるかもしれません。
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