ハゲタカファンドがレオパレス21を狙っていた 現実にそうなる


2019年、アパート施工不良問題発覚後、ずっと坂道を転がり続けているかのようなレオパレス21。

いまだに新たな施工不良物件が表れたり、改修工事も思うように進んでいません。

アパートに入居率もよくなく、経営破綻もそう遠くではないのかといった憶測も飛び交っていた時期もありました。

アパート画像

レオパレス21のアパート群。

しかしこれまでも経営破綻へと向かっていた企業が、再生されたケースは幾つもあります。

例えば

金融業界では日本長期信用銀行や日債銀という大手銀行が金融危機の時に、事実上破綻していたようですが、今では日本長期信用銀行が新生銀行として、日債銀は、あおぞら銀行として再生しています。

さらには製造業では日産の経営がかなり苦しくなった時に

フランスのルノーの資本注入により、破綻が回避され、今では世界的な自動車メーカーとして活躍しています。

そして最近では電機メーカのシャープですが

高性能のテレビなどを売りに、一時代を築いた電機メーカーですが、様々な誤算のためか、経営が厳しくなった時に、台湾のメーカーの支援によって再生することができました。

ところで、上記のいずれのケースも、日本の大手メーカーが危機に陥り、その状況から再生できたのは、外国資本の支援と傘下に入ることによって救われたというケースです。

外国資本を昔はハゲタカとも言われていましたが、日本の魅力的なスキルや技術がありながらも弱った企業に狙いを定めて、その企業を買収、そして傘下に収める手法で、そのことによって外国資本は、優れた技術を取得したり自国企業との相乗効果が得られるというメリットを享受してきたようです。

一方で日本の企業は存続し続けるというメリットがあるわけです。

そしてレオパレス21も、いわば弱っている日本企業ですが魅力のある企業です。

以前は旧村上ファンドが、4割程度の株式を保有しているとも言わた時代もありました。

いずれにしてもレオパレス21がファンドの傘下に入るならばどうなるのでしょうか。

そうなればレオパレス21そのものは存続することになります。

しかしその後は、冷酷なリストラが行われることでしょう。

レオパレス21のアパートオーナーも、「終了プロジェクト」以上に厳しい状況が生じるかもしれません。

それで今から、管理替えを模索していくのも、良いのかもしれません。

ウィキペディアには

ソフトバンクグループのフォートレス・インベストメント・グループから普通株式で第三者割当増資122億円、新株予約権付融資300億円、連結子会社のレオパレス・パワーが優先株式で第三者割当増資150億円を受ける[13]

レオパレス21 – Wikipedia

と書かれていて、ソフトバンク系のファンドによる支援を受けています。

ただソフトバンクも最近は、あまり調子が良くないので、先行き不安なところもあるでしょう。