同じ周辺エリアにおいても、あるアパートはほぼ満室状態を維持しているのに、あるアパートの入居率は50%前後といったことが生じることがあります。
そうなると満室状態を維持しているアパートは、周辺エリアの相場家賃よりも高い家賃を設定できるかもしれません。
一方で、空室だらけのアパートとなると相場家賃よりも下げなければならないでしょう。
どうしてこのような差が生じるのでしょうか。
ひとえに人気のないアパートには、設備面で敬遠される要素があることが考えられます。
その要素の1つは
ユニットバスです。
ユニットバス、ここでいうユニットバスとは周りの壁・天井・床が一体になっているお風呂と洗面台そしてトイレが同じ空間にあるものです。
ホテルなどでは、今でも多く見かけますが、最近の新しいアパートでは、このような3点セットのユニットバスは、ほとんど見かけなくなりました。
というのも賃貸住宅において3点セットのユニットバスは人気がないのです。
というのか敬遠される傾向があります。
ですから昔からのワンルームマンションには3点セットのユニットバスが少なくないかもしれませんが、敬遠されるために家賃が安いといった傾向が見られるようです。
ところで人気のないアパートの要素となっている別の要素は
部屋の広さ
です。
例えばシングタイプの部屋の場合、国土交通省のガイドラインでは目安の広さは40㎡となっています。
しかし40㎡となると、相当広い部屋となり、土地に余裕がない都心部などでは、現実的には難しいかもしれません。
なのでシングルタイプの場合は、最低でも25㎡をクリアできているかどうかを目安にすることもできます。
つまりは25㎡未満の広さしかない場合は、入居者からも敬遠される可能性が高くなり、家賃も高くすることはできないでしょう。
昔ながらのワンルームマンションとなると、多くの場合、この25㎡未満なので、家賃が2万円台や3万円台になっているというのも、うなずけます。
このように立地エリアに問題がなくても人気のないアパートにはそれなりの原因があり、そのてんを改善するか、あるいは建て替えするかなどして対処していくことができるでしょう。