アパート経営を始めるにさいして、苦労した事柄の一つが資金調達、つまりは銀行からお金を借りることだったかもしれません。
住宅ローンの場合は、提携ローンなどで、不動産販売会社の保証などがついて、すんなりとお金を貸してくれた銀行もアパートローンとなると、そういうわけにはいきません。
特にアパート経営のために、お金をこれまで借りたことがなければ、なかなか銀行は貸してくれない場合があります。
筆者の父も、賃貸住宅経営のためのお金を借りるために、近所の都市銀行にあたってみたのですが、審査すらも受けることなく断られてしまいました。
仕方なく金利の高い、外資系の金融機関から、お金を借りて賃貸住宅経営を始めたのですが、それから数年後に、断られた都市銀行の営業の方が訪問してきて、なんと借り換えを提案してきたのです。
金利が格段に安くなるので、その提案を受け入れて、申し込んだのですが、最初の申し込みの時は、本社の審査に引っかかって落ちてしまいましたが、1年後に再申し込みをした時には、融資をしてもらうことになりました。
さすがに都市銀行、金利が低くなって、外資系の金融機関で借りていた時代よりも、年間で¥100万円程度、金利支払い分が削減されました。
このように当初は、相手にもしてくれなかった銀行が、借り換えとなると積極的にお金を貸してくれることがあります。
なぜなのでしょうか。
それは
返済実績が積み上がっているゆえに、リスクの低い貸出先
とみなされるようになるからです。
ですからアパート経営は始めたころは、3%以上の高い金利で、お金を借りていても、返済実績を数年以上積んできたならば、金利が1~2%程度の金融機関に借り換えを検討することができるかもしれません。
もちろん、借り換えのさいには、それ相応の費用がかかります。
例えば担保抹消費用、担保の再設定費用、融資実行手数料、印紙税、中途解約手数料、司法書士さんなどに支払う報酬などです。
ですから短期的なものならば借り換えをしないほうが良いかもしれませんが、長期間、アパート経営を行い続けるのならば、金利の低い金融機関との付き合いを始めるのが良いでしょう。
また銀行サイドも優良な借り換え顧客を開拓していますので、思ってた以上に、すなんりと融資を引くことができる場合も少なくありません。
ですからもし金利負担を軽減したいならば、借り換えを検討してみることができるでしょう。
追記:これまでは、スルガ銀行などから金利が4%以上という高金利で借りていた場合に返済実績などを積んだ後に、金利の低い金融機関への借り換えなどがよく見られていたようです。
例えば、都市銀行の、りそな銀行の場合ですと、アパートローンの金利は変動金利で1%台で借りることができます。
例えば5000万円を30年間返済でローン金利が4%とすると
毎月の返済額は¥238707円になります。
一方で5000万円を30年間返済でローン金利が1.275%とすると
毎月の返済額は¥167213円になります。
つまりはローン金利を4%から1.275%へと変更するだけで
毎月の銀行への返済額が¥71494円も軽減されるのです。
これは大きいです。
さらに借り換え先の銀行で、さらに返済実績を積み上げていくと、その銀行で金利交渉を行って、さらにローン金利を下げてもらうことも可能です。
都市銀行ならば、アパートローンでもローン金利を0%台にまで下げてもらうことも不可能ではないでしょう。
このように借り換えによって、アパート経営のキャッシュフローを改善させることができます。
オーナー査定のために銀行員が訪問? すべきこと すべきでないこと!!
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