これまでこのサイトの記事では大規模修繕工事をテーマーに様々なてんを取り上げてきたことがあります。
賃貸アパートマンションのオーナーにとっても、分譲マンションの区分所有者にとっても大規模修繕工事のお金の計算は煩わしい事柄でありますが、しかし回避できない事柄でもあります。
ところで最近では、一括借り上げ会社でアパートマンションオーナーとの契約で修繕費込みプランを提供しているところがあります。
例えば大東建託のフルパッケージプランやレオパレス21も同じようなサービスを行っているようです。
仕組みですが毎月の家賃収入から通常の管理費が管理会社に徴収されます。このてんはすべて同じです。
しかし修繕費込みプランになると、さらに大東建託の場合は約5%が徴収されるというものです。
しかしその分、大規模修繕工事費などの修繕費や室内の設備機器の故障修理代などは大東建託が負担するというものです。
レオパレス21の場合は、5%でなく7.9%だったと思いますが、(レオパレス21の場合はすべての修繕が対象になるかどうかは不明)オーナーさんにしてみれば
修繕費用等での煩いがないというメリットがあります。
それでは賃貸アパートマンションオーナーになるならば、この方式でアパート経営をすれば良いのではと考えてしまうかもしれませんが、様々なデメリットがあります。
そのデメリットの1つが、修繕費用込みプランを提供しているサブリース会社側が、極力修繕を最低限に抑えようとする傾向がある?といわれています。
サブリース会社としては、なるべく出費を抑えたいことでしょう。
そこで入居斡旋の支障がでない程度の修繕しか行わないのかもしれません。
物件をキメ細かく見ているオーナーさんが、修繕依頼をしても、なかなか修繕を行ってくれないという事例もあるようです。
最近ではレオパレス21で、複数のオーナーさんが毎月、修繕費を支払っているのにもかかわらず
きちんと修繕を行ってくれていない
と集団提訴の動きを見せています。
つまりは建物管理が不十分になる可能性があるのです。
さらに修繕費込みプランよりも、修繕費はオーナー負担のプランのほうが結果的には費用負担が少なくなる場合もあるともいわれています。
もちろん家賃水準が高いエリアでのアパートマンション経営の場合だと思われます。
さらにもうひとつのデメリットはをあげるとすると修繕費込みプランの場合はオーナーさんが管理会社を替えるのが難しくなるというデメリットもあります。
このように修繕費込みプランには修繕に伴う煩わしさから解放されるメリットがある一方、幾つかのデメリットもあるのです。
追伸:筆者の賃貸住宅経営は修繕込みプランではありませんが、やはり周期的に行われる大規模修繕工事費用へのプレッシャーはかなり感じます。これだったら修繕込みプランにしておけばとも考えてしまうこともあるのですが、後の祭りです。
大東建託 – 土地活用・賃貸経営のことなら (kentaku.co.jp)