国土交通省は部屋の広さについて、最低居住水準というものを定めています。
例えば1人暮らしの場合は25平米。
2人暮らしの場合は30平米となっています。
最近の賃貸物件は比較的広くなってきている
実のところ20年ほど前までは、この最低居住水準に達していない世帯が400万世帯ありました。
筆者の知人も以前は築古な文化住宅に住んでいましたが、明らかに最低居住水準に達しておらず、荷物も収納しきれずトランクルームを借りていました。
結局この文化住宅、不動産管理会社の意向で、壊されることになりました。
もちろん最近、新しく建つ住宅はこの最低居住水準をクリアしている場合もあり改善されていると思われます。
筆者の所有物件も10年ほど前に建ち単身者向けですが1人暮らしの最低居住水準をクリアしています。
そしてもちろん、筆者の所有物件と同じように近年に建った賃貸物件は最低居住水準をクリアしているようでし、不動産管理会社も最低居住水準に達していない築古な住宅はアパートオーナーさんに建て替えをすすめているかもしれません。
ところで筆者の近隣エリアでいえることですが、最近の賃貸物件はほとんどが最低居住水準を満たしています。
その一方で国土交通省は目指すべき居住スペースも定めています。
それが都市居住型誘導居住水準というものですが、このハードルがかなり高いです。
1人世帯の場合、40平米です。
残念ながら筆者の所有物件は単身者向けですが、この基準は満たしていません。
また近隣物件でも、多くの場合この基準を満たしていないようです。
市街地の場合はどうしても確保できる土地の広さに限りがあるので、国土交通省の目標水準には到達するのが難しいようです。
001098415.pdf (mlit.go.jp)住生活基本計画における「水準」について国土交通省の資料
追記:一般的には部屋をシングルタイプ、カップルタイプ、ファミリータイプに分類することがあります。
例えばワンルームや1K、1DKとなるとシングルタイプ
1DK~2LDKとなるとカップルタイプ
3LDK~となるとファミリータイプといった感じです。
ちなみにK,L,Dについてはウィキペディアによると
一方、「1K」「2DK」「3LDK」といった表現の場合は、冒頭の数字は「寝室」(として使える居室)の数を表し、後のアルファベットは、これらの「寝室」のほかに、
K – 「台所」(Kitchen)
DK – 「食堂」(Dining room)と「台所」、または「ダイニングキッチン」(和製英語。Dining Kitchen)
LDK – 「居間」(Living room)と「食堂」と「台所」、または前3者のうち2者を兼用した部屋と残り1者の部屋、もしくは「リビングダイニングキッチン」(和製英語。Living Dining Kitchen)
といった部屋が少なくとも一つあることを示している。
と説明されています。
数字は寝室ということなので1DKは1つの寝室と台所、食堂があるということになります。