筆者の知り合いで賃貸住宅において猫を飼っている方がおられます。
もちろんこの集合住宅はペット飼育が許可されているマンションですが、室内で4匹の猫を飼育しています。
ある時、たまたま道端でお会いしたのですが、ちょうど猫の1匹を籠に入れて病院に連れていくところでした。
健康診断を受けさせるためなんだそうですが、正直思ったことは、そんなことまでしないといけないんだと思いました。
ご存じのようにペットには、医療機関に連れていくたんびに、高額の治療費等が請求されます。
しかも、この知人の場合は猫4匹を飼っているので、4匹とも健康診断を受けさせ、さらには去勢手術等も受けさせているようです。
決して裕福な生活をしている知人ではありませんがペットに費やす費用そして時間は相当なものと思われます。
ところでなぜそこまでするのかと思っていましたら集合住宅のペット飼育の細則のなかには「法で定められた予防注射および登録を厳守し、獣医による健康診断、治療等を受け、常に健康に留意する」というものがあります。
それで今から思うと、知人が猫を健康診断に忙しい中、わざわざ連れていったのは、賃貸住宅の細則にしたがって連れていっているだと思いました。
それにしてもペットそのものを飼い始めること自体はさほど難しいことではありませんが、飼ってからが大変です。
ペットは生き物であり、単なるおもちゃではないのです。
しかも集合住宅で飼うとなれば、許可されている場合でも、設けられている様々な細則に従わなければなりません。
もし細則が守られていないならば他の住民から通報される可能性があり、そうなれば気持ちよく暮らしていくことが難しくなることでしょう。
最近は賃貸物件の競合が激しくなり、空室率を下げるために、ペット飼育を許可するケースも増えてきていますが、長い目で見て、入居者間のトラブル防止という観点からは、それでいいのかどうか、ふと考えさせられるものがあります。
追記:ペット飼育可物件は、入居者斡旋において有利になる反面不利になる側面もあります。
そのてんについてウィキペディアには
ペットの臭い・傷・汚れなどは忌避する判断材料となるため、ペット飼育禁止と管理規約で明確にうたっているマンションなどの集合住宅は多い。 ペットと共に集合住宅に入居するのであれば、ペット飼育細則などが備えられているのかをきちんと確認する必要がある。
と書かれています。
このようにペットの臭いや汚れは忌避されることがあるようです。
それでペット飼育可のアパートやマンションは、ペット飼育細則などが備えられており、ペットを飼うならば、そのペット飼育細則に精通し、遵守することが重要です。