なぜアパートローンよりも住宅ローンのほうが金利が低いのか


賃貸住宅画像

積水ハウス設計施工の賃貸併用住宅。

最近は、超低金利時代のおかげかローン金利がかなり低くなっています。

とりわけ住宅ローンになると0.5%とかいった非常に低い金利が提示されていることもあります。

例えば3000万円を変動金利0.5%、30年で借りるとすると、毎月の金利分を含めた返済額は約9万円で、変動金利0・5%が30年間動かなかった場合は、3000万円と金利支払い分が30年間で約230万円となります。

一方で事業性ローンを3000万円を変動金利1.3%、30年で借りるとすると、毎月の金利分を含めた返済額は約10万円で、変動金利1.3%が30年間動かなかった場合は、3000万円と金利支払い分が約624万円となり、金利が0.8%違うだけで、返済負担が随分と異なることがわかります。

このように0%台も可能な住宅ローンがかなり有利なことがわかりますが、賃貸住宅のために銀行からお金を借りる場合は、住宅ローンで借りることができません。

この場合は、事業性ローンという形で借りることになります。

ですからローン金利も0%台ということは、ほとんどないでしょう。

おそらくは良くても1%台です。

ではなぜ住宅ローンは優遇されるのでしょうか。

その1つの要因は住宅ローンのデフォルト率(貸し倒れ率)は0.2~0.3%ぐらいで、アパートローンの2~3%と比較してもかなり低いからなんだそうです。

つまり数字上では住宅ローンはアパートローンよりも10倍程度安全な貸し出し先になるのです。

花画像

賃貸併用住宅にすると、住宅ローンとして借りることができる場合がある。

さらに銀行の場合は、一定の自己資本率を維持することが求められていますが、デフォルト率が極めて小さい住宅ローンの場合は貸し出しをしても自己資本率の減少が限定的に計算することが許されており、銀行の財政健全化、自己資本率の維持に効果的なので金利面で優遇しているという側面もあるようです。

このような理由で、住宅ローン金利は優遇されているのです。

ところで賃貸住宅も「住宅」なので住宅ローンとして借りる手立てはないのでしょうか。

実は1つだけその方法があります。

それは賃貸住宅併用住宅にするという方法です。

例えば2階建てアパートにする場合に1階部分はすべて自宅にして2階部分は賃貸部屋数戸にするといった方法があります。

この場合、銀行によって基準が多少異なるかもしれませんが、自宅部分が50%以上ならば住宅ローンとして借りることができたり、賃貸部分が60%ならば60%がアパートローン、自宅部分の40%が住宅ローンとして借りることができるということもあるようです。

いずれにしても金利面でかなり有利な住宅ローンで借りることができるならば、返済負担を軽減させることができるでしょう。