今年も春の引越シーズンは、とおに過ぎ去りましたが、今年は例年とは多少異なるシーズンだったように思います。
というのも4月中旬以降にも、ちらほらと引越している場面を見かけたからです。
例年ですと3月中旬から4月上旬に多くの引越を見かけるのですが・・。
どうやら今年は、あの騒動のために引越に混乱状態が生じることが予測され、会社の春の転勤も、期間的な余裕をもたせるかのような処置が取られたのかもしれません。
ところであの騒動とは

レオパレス21のアパート群。
それは2月上旬に公表されたレオパレス21のアパート施工不良問題です。
その後、直ちにレオパレス21管理の物件のうちの約4500戸ほどに転居要請が行われました。
短期間のうちに4500戸が転居しなければならないのですから、それは大変なことです。
しかも時期が時期だけに・・。
というのも春の最も引越の多い時期に急遽、引越しなければならなのです。
公表のタイミングが悪かったといっても、このようなケースでは引越件数が閑散となる時期まで公表を待つわけにもいかないでしょうし、結果的には最悪の時期に公表することになってしまったようです。
余談ですが、引越先の家賃も春の時期の最も家賃が高くなっている時期に重なってしまったというのも、タイミングが悪かった・・。
ところでレオパレス21のアパートで転居要請が行われていた4500戸ですが、やはり順調に転居が行われているわけではないようです。
このてんで沖縄タイムス2019/4/11の「転居要請、3割でめど立たず レオパレス管理物件」という記事には
賃貸アパート大手レオパレス21が、天井の耐火性の不備で入居者に転居を要請している自社管理の4518戸のうち約3割で転居のめどが立っていないことが11日、分かった。転居の要請を始めてから既に2カ月がたった。施工状況に関する物件の調査も停滞しており、問題の処理に時間がかかっている。改修工事費が拡大したり入居者離れが続いたりした場合、経営も圧迫されかねない。
引用:https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/407792(アクセス日2019/4/24)
と書かれています。
4月中旬の時点で、約3割の1400戸ほどで、引越のメドがたっていないということです。
もしも予定通りに引越→改修工事→入居者募集が行われないとすると、さらにレオパレス21の経営が厳しくなるでしょう。
それにしても賃貸住宅経営は、入居者に快適な住サービスを提供することに成り立つビジネスですが、収益優先で、入居者の快適性をなおざりにしてきたことがで、今になって踏んだり蹴ったりの状況へと誘導されてしまったのかもしれません。
追記:さらにレオパレス21の施工不良の改修工事でが、かなり遅くなっていることも明らかになっています。
まさに驚くほど改修工事が進んでいないのです。
しかもコロナショックによって、改修工事はさらに遅れることをレオパレス21は公表しました。
さすがに国土交通省も、レオパレス21の改修工事の遅れには、苦言を呈しているようですが。
コロナで不祥事の影が薄くなったレオパレス21 しかし現状は・・
と書かれているとおりです。
転居要請をしても、なかなか転居が進まなかったというのも、改修工事が遅くなっていることの要因の1つだとアナウンスがされていますが、施工不良を公表してから、かなりの期間がたっています。