私のある知り合いは、今は関西のなかでも利便性の高いエリアの戸建て住宅に住んでいます。
しかし公務員だったご主人も定年退職し、ゆくゆくは故郷の九州に移り住むことを検討しています。
実際のところ、最近は移住先の下見などに行ってこられたりしていますが、今のところまだ引っ越す予定はありません。
この話を聞いたのは2月ごろですが、もうすでに半年が経過していますが、今のところは進展がありません。
といのも、現在住居している戸建て住宅を売りに出しているのですが、買い手が決まらずだらだらと時が過ぎているのです。
買い手が見つかれば、引っ越しの準備を始めるとのことですが、いつになることやら・・。
この場合は、いつまでに売却をしなければならないという制約がないようなので、とにかく
金額最優先
の売却で、とにかく売れるのを待つという取引です。
今の時期は新型コロナウイルスまん延のために、不動産取引も低調で、なかなかしばらくは買い手がみつからないかもしれません。
その一方で
対照的な取引として
販売期間を最優先
にしなければならない取引もあります。
この場合は、とにかく期間内に売らなければならないということで、販売価格は相場よりも安くなる傾向があります。
なので同じ物件を売却するにしても
金額最優先にするのか、販売期間最優先にするのかで、販売価格は異なってきます。
とにかく速く取引を成立したいのならば、価格をリーズナブルなものにする必要があるからです。
ところで金額最優先での販売にしても、いつまでも売れなければ、やはりはいずれは販売価格を下げなければなりません。
私の近くにある戸建て住宅ですが、中古ですが1億円で販売されていました。
エレベーターも設置されている3階建ての住宅です。
しかしなかなか買い手がつかずに、年月が経過していましたが、最近は当初よりも3000万円ほど安くなった7000万円で販売されていました。
金額最優先といっても、いつまでも売れなければ、販売価格を下げなければならないのです。
ところである知り合いは、同じ3階建て住宅(エレベーターは設置されていない)を売りにだして数カ月で買い手が決まったようです。
この場合は、売り急いでいたようなので、販売期間を最優先にしたために、リーズナブルな価格で販売してたために、速やかに取引が成立したようです。
やはり買い手にすれば、お買い得品に目をつけるもので、割高感のある物件には目もくれないということが多いようです。
ちなみに物件を売却するさいには、不動産会社に依頼することになると思いますが、売主は不動産会社に売却できるまで、不動産会社に手数料を支払い続けなければならないようです。
なので金額最優先にしても、なかなか売れなければ、結局は販売期間を最優先にしたケースと同じぐらいにしか収益が得られないこともあることでしょう。