
騒音はしばしば生じる深刻なアパートトラブル。
前回ブログでは入居のさいの審査に関することについて幾らか書きました。
簡潔にまとめるならば、家賃滞納リスクがあまりないこと、そして他の入居者などに迷惑をかけるおそれがないことなどが審査のさいに調べられるというわけです。
家賃滞納リスクということになると継続的に安定収入が得られるのかどうかが調べられるわけですが、他の入居者などに迷惑をかけるおそれがないということになると、事は幾らか複雑です。
というのも
真面目な入居者同士でもトラブルが生じ得る
からです。
つまりは家賃滞納リスクがない優良な入居者でも、他の入居者に迷惑をかけることが一切ないとは言い切れないのです。
本人は故意に他の入居者に迷惑をかけるつもりが一切なくても、結果的に迷惑をかけていることもあり得ます。
例えば、水商売をしている入居者の場合は生活パターンが夕方前に起床して、深夜か早朝に帰ってきて、部屋の中で、音を出すことがあります。
そうなると他の入居者が熟睡している時に、音を出されてそれが騒音ととらえられる場合があります。
ですから、不動産管理会社によっては、最初から水商売をしている人は、入居申し込みがあっても、入居を断る場合もあるようです。

生活パターンが似通った入居者ばかりならば、トラブルが起きにくいともいわれている。
そこでこういった騒音問題回避のためにライフスタイルが似た人のみを募集そして入居を認めるというスタイルを取るアパートもあるようです。
例えば出勤時間、帰宅時間がほぼ同じのサラリーマンのみの入居を認めるとか、学生だけを受け入れる、独身OLのみを受け入れるといった具合です。
なかには単身赴任の管理職専用のアパートもあったようですが、単身赴任者向けのサービスなども付与して好評だったようです。
このように共通事項の多い方のみの入居者のみを認める方式にすると、騒音問題を極力回避できますし、入居者同士、交流が持てたりして、気持ちよく賃貸暮らしを楽しむことができる場合もあります。
もちろん空室率が上昇している昨今、そうすることにはいささか抵抗を感じることもあるかもしれませんが。
追記:その他のトラブル回避については以下の記事も参照ください。
ずっと昔のことですが、私の所有物件の2階の入居者が、3階の入居者が時々、何人かの友人を連れて部屋で宴会をし騒がしくしていること、さらにベランダに出て、たばこを吸い、その吸い殻が2階のベランダに落ちてくることがあるとの、苦情をつづった手紙を、そっと家主のポストに投函していったことがありました。
手紙の内容からして、相当悩んでいたようです。
そこでそのことについて管理会社のほうに連絡し対処してもらうことにしたのですが、管理会社が上手に対応してくれたのか、その後は落ち着いたようです。
このように、アパートやマンションは集合住宅なのでどうしても時々
入居者同士でトラブルが生じることがあります。
では家主としてどのように対処していけば良いのでしょうか。
もちろん最近は、入居者が何か問題が生じると、アパートの家主にではなく、管理会社の連絡して対処を求めるケースが多いように思います。
しかし家主が女性で入居者が女性であるならば、女性同士の会話で、会話の中で、他の入居者についての不満話がでてくるかもしれません。
例えば挨拶しても、知らん顔をするといった人間関係に関する不満です。
この場合は多くの場合、話は聞いてあげても、深入りはしないほうが無難かもしれません。
時が解決することもあるでしょう。

入居者同士のトラブルは多くの場合、管理会社が扱ってくれる。
ところで人間関係に関するトラブルというよりも、騒音に関するトラブルとなると、時が解決するのを待つよりも、速やかに解決を図る場合が良いかもしれません。
もし家主であるアパートオーナーがそのことで、もめていることを知るならば、間に入って解決を図ることもできます。
あるいは管理会社に連絡して解決を図ってもらうこともできるでしょう。
例えば話し合いのさいに、この時間帯ならば、ほとんどの入居者が不在のためにピアノ等の練習をしてもかまわないとか、アドバイスできるかもしれません。
いずれにしても
騒音の問題は大きな問題と発展することも
ありますので速やかに解決を図るのが最善です。
入居者によっては、騒音の問題で金銭を要求してくる場合もありますので、その場合は管理会社とよく相談したり、法律に詳しい専門家などに相談することもできるでしょう。20/11/6