
今の時代、旧来のユニットバスのお部屋はほとんど人気がない。
今の時代でもホテルのお部屋は、ユニットバスになっているお部屋が多いです。
ユニットバス、つまりはトイレとバスそして洗面所が一体となったものです。
ところでホテルの場合は短期滞在なので、それはそれで良いのかもしれません。
しかしそれが賃貸住宅のお部屋となると、ユニットバスのお部屋は敬遠されます。
ですから最近ではワンルームでしかもユニットバスのお部屋の場合は、家賃が1万円台でも珍しくありません。
そしてこんなにも家賃が安ければ、アパート経営そのものは厳しい経営が強いられることでしょう。
ところでアパートオーナーさんによれば、こうした状況から脱するために、トイレと浴室を分離したお部屋へとリノベーションを行ったり、さらには建物自体を思い切って建て替えるというオーナーさんもおられることでしょう。
しかしそのためには、かなりの費用がかかります。
そこでユニットバスのままでも、お部屋の魅力アップを図る必要が生じてくるわけですが、比較的簡便に行えることができる方法の1つが
温水洗浄便座にするという方法です。
このてんでホテルでもユニットバスになっていても便座は温水洗浄便座になっていることは少なくありません。

便座を温水洗浄便座にするだけでお部屋の魅力アップを図ることができる。
実際のところ温水洗浄便座に取り替える工事費も2万円~でさほど費用負担が大きいということはありません。
ですからお部屋の魅力アップのためにも、まだ温水洗浄便座になっていないならば取り替えることができます。
最近の入居者募集物件の検索サイトでは、希望物件の条件記入の項目に温水洗浄便座がついている物件を選ぶかどうかの項目もあります。
もしもまだ旧来の便座のお部屋であるならば、その段階で入居が見送られてしまうことでしょう。
とりわけ冬の寒い時期に、冷たい便座に座るのが、とても苦手というか嫌な方にとって、あるいは常習的に便秘や下痢の方などは、温水洗浄が必須のものになっている方も少なくないことでしょう。
ですからおそらくはワンルームでユニットバスのお部屋は、もともとは温水洗浄便座ではなかったと思いますが、簡単にお部屋の魅力アップで行うことができる事柄として温水洗浄便座にすることによって客付け力の向上と、家賃のアップを図ることができるかもしれません。
追伸:水回り周辺の工事ですので、電気トラブルを防ぐためにも専門業者に工事を行ってもらうのが良いでしょう。
温水洗浄便座の普及率についてウィキペディアによれば
温水洗浄便座(おんすいせんじょうべんざ)とは洋風便器に設置して温水によって肛門を洗浄する機能を持った便座のことである。商標の普通名称化により「ウォシュレット」や「シャワートイレ」などの呼称で総称している場合があるがウォシュレットはTOTO、シャワートイレはINAX(LIXIL)の商標である。日本ではこの温水洗浄便座を装備した便器が増加しており、2015年3月末現在の一般家庭への普及率は77.5%に達する[1]。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/温水洗浄便座(アクセス日2020/1/22)
と書かれています。
このように温水洗浄便座の普及率は80%前後だということです。
ということは、あたりまえのように温水洗浄便座が使用されているということです。
追記:他にも物件の魅力アップのために行える事柄があります。
そのてんについては以下の記事をご覧ください。
地方などでは賃貸アパートに車の駐車場は必須のものとなりますが、一方で市街地のアパートとなると自転車所有者は少なくないと思います。
しかも市街地となると自家用車はなくても自転車は所有している方が少なくありません。
市街地となると買い物や病院に行くにしても必ずしも車が必要となるわけではないからです。
ほとんどの道路では駐禁になっていますし、市街地のなかではどこでも車を駐車するとなると駐車料金がかかります。
ですから市街地や都心部に住む入居者さんは車での移動が必要な場合は、カーシェアやレンタカーを借りて必要を満たしている方も少なくないようです。
一方で自転車となると、ほとんどコストがかからないので、重宝している方も少なくありません。
私の所有物件にも自転車の駐輪場が設置されており、物件利用者に十分に活用されています。
ところで物件の魅力アップにつなげる事柄の1つに
駐輪場に屋根をつける
ということがあります。
アパートやマンションによると駐輪場に屋根のついていないものもありますが、屋根がついていないと雨ざらしになってしまいます。
となると自転車に錆が生じやすくなってしまうことでしょう。
せっかくの駐輪場も自転車を止めにくいでしょう。

駅直結の人気の分譲マンション。駐輪場は雨ざらしにならないような仕方で設置されている。
とくに最近では、雨ざらしにさせたくない電動自転車も増えていますし、高級な自転車を所有している方もおられます。
そのような自転車はなるべく雨ざらしにしたくないことでしょう。
ですから自転車の駐輪で雨ざらしになるかどうかで、入居するかしないかを選択する入居者もおられることでしょう。
ということで駐輪場に屋根をつけることは、物件の魅力アップで行うことは良い方法の1つといえるのです。
そして設置費用もあまりにも高額ということでもないということもメリットといえばメリットです。
例えば長さが6m程度で、20~30万円ぐらいのようですので、比較的簡便に物件の魅力アップを行うことができる方法といえるでしょう。
追伸:2,018年9月に京阪神地方を襲った台風21号も暴風で、多くの駐輪場の屋根が飛ばされたり、損傷を被ったようです。物件の魅力アップに駐輪場の設置は効果的なものになることには違いないようですが、しかし暴風などの災害などには弱いようです。
さらに駐車場に屋根を設置することによって、建ぺい率の基準に不適合になることがあります。
建ぺい率についてウィキペディアには
建ぺい率[1](建蔽率、けんぺいりつ)とは、敷地面積に対する建築面積(建坪)の割合のこと。防火上と住環境配慮目的がある。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/建ぺい率(アクセス日2020/3/14)
と書かれていて、敷地面積に対する建築面積の制限ということです。
そして屋根のない駐車場については、建築物とはみなされませんが、屋根をつけると建築物とみなされるようになり、建ぺい率において不適合になってしまうことがあるのです。
建ぺい率については地域によって割合や緩和要件も異なりますので、自治体の担当部署で確認することが必要です。20/11/29