レオパレス21のアパートで発覚した欠陥とは?


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レオパレスショックは、すべてのアパートへの信頼性を揺るがすものになるかもしれない。

2019年2月8日の株式市場。

レオパレス21の株式はスットプ安となり512円から100円安の412円となりました。

およそ20%近い下落です。

もしもレオパレス21の株式を1000株所有している株主ならば51万2000円から41万2000円にまで価値が下がったことになり1日にして10万円の損失を被ったことになります。

ではなぜこれほどの惨事が生じてしまったのでしょうか。

それは前日のレオパレス21の経営陣の重大な発表で、新たに1324棟でアパート構造に欠陥があることを公表したからです。

そもそも建築基準法違反にもあたる、どのような欠陥があきらかになったのでしょうか。

それは主に3つのてんです。

①壁内の断熱材で、遮音性能を満たしていないものを使っていた。
②外壁が、認定されたものとは別の仕様になっていた。
③3階建ての天井の部材の量が、耐火基準を満たしていない。

①の壁内の断熱材で、遮音性能を満たしていないものを使っていたというてんは遮音性の問題を生じさせるものなので、命にかかわるものではありません。

しかし②の外壁が、認定されたものとは別の仕様になっていたというのと③の3階建ての天井の部材の量が、耐火基準を満たしていないについては、建物の安全性に問題がある深刻な欠陥になる事柄です。

2018年の4月にはアパート界壁の問題が生じましたが、それに加えてさらに③つの問題が新たに加わったというのです。

もちろんアパート界壁の問題についても、重大な欠陥には違いないのですが、必ずしも命にかかわるわけではないとの見方もあります。

また②の外壁にしても、ある程度は耐火性があるのではないかとの見方もあるようです。

しかし③の天井の部材の量が、耐火基準を満たしていないといてんが、最も深刻な問題ゆえに、今回は該当するアパートの入居者には3月末ぐらいまでに急遽、引っ越ししてもらうことを要請したようです。

こうした経緯で、投資家もレオパレス21に見切りをつけ株価が暴落したようです。

ところでアパートオーナーにとって気になるのは、レオパレス21とは関係がなくても、はたして自分のアパートは大丈夫なんだろうかというてんです。

当日の他の建設会社の株価ですが

大東建託 ▲0.43%

東建コーポ ▲1.71%

積水ハウス ▲1.36%

大和ハウス ▲1.92%

と下げたものの大きくは下げていません。

今のところは他社のアパートにも飛び火はしていませんが、アパートの構造に世間が神経質になると、何か恐ろしいものが発覚しないかと気をもむことになりそうです。

追記:国土交通省のウェブサイトにはレオパレス21のアパートの問題について以下のように記述しています。

・ 同社が耐火建築物※2として確認申請をしたことを確認した2,240棟の共同住宅のうち、204棟(16シリーズ)について現地調査を実施し、そのうち63棟(3シリーズ)(平成8年4月5日~平成13年2月16日に着工)において、界壁が、建築基準法に基づき耐火構造の界壁とする必要があるにもかかわらず、国土交通大臣認定(認定番号:FP060NP-9173、FP060NP-9371)に定める耐火構造仕様に適合しない仕様となっていること。
・ 不適合の内容は、界壁に用いる石こうボードの種類や厚み等の仕様が耐火構造仕様と異なること。

(株)レオパレス21が施工した共同住宅における建築基準法に基づき認められている仕様への不適合について

引用:https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000785.html(アクセス日2020/2/28)

と書かれています。

つまりは

・建築基準法にしたがった界壁に適合していなかった

・界壁に用いる石こうボードの種類や厚み等の仕様が耐火構造仕様でなかった

ということのようです。

いずれにしても、利益優先からか、手を抜いたということで、お粗末なことです。