マンション上階が三角柱状に切り取られている 斜線制限のため


建物を市街地に建てるさいには、建ぺい率や容積率、そして高さ制限などもクリアしなければなりません。

実際のところ田舎の広々とした土地のまん中に、ポツンと建物を建てる場合には、どのように建てようが、ほとんど問題になることはありませんが、市街地でそうする場合はそのようにはいきません。

そして市街地においては、建ぺい率や容積率、そして高さ制限に加えて

斜線制限

がかかります。

この斜線制限とは、地面から斜線を引きその範囲内にしか建築を認めないといった、建物の各部分の高さを制限するものです。

ウィキペディアには

斜線制限(しゃせんせいげん)は、建築物の各部分の高さに関する制限のひとつである。建築物を真横から見たとき、空間を斜線で切り取ったような形態に制限することから、斜線制限と呼ばれる。通風、採光等を確保し、良好な環境を保つことが目的である。

斜線制限

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/斜線制限(アクセス日2020/4/7)

と説明されています。

例えばマンションやオフィスビルなどの建物の道路に面した側の上方に、三角柱状に切り取られたような部分がみられることがあります。

なぜあんな形状にしたのかと疑問に感じることがあるかもしれませんが、それは斜線制限の範囲内でできるだけ高さや容積を確保することを意識して設計した結果そのような形状になっているようです。

そしてこの斜線制限の意図することは、ウィキペディアにも説明されていましたように建物周辺の日当たりや風通しを確保することにあるようです。

つまりはそのようにして、周辺の良好な環境を保つためのものというわけです。

ところでこの斜線制限ですが住宅地の用途地域区分によって制限も異なってきます。

用途地域区分は

第1種低層住居専用地域
第2種低層住居専用地域
第1種中高層住居専用地域
第2種中高層住居専用地域
第1種住居地域
第2種住居地域
準住居地域

ですが上記の第1種低層住居専用地域と第2種低層住居専用地域が最も斜線制限の基準が厳しくなります。

また斜線制限には

・道路斜線制限

・隣地斜線制限(第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、田園住居地域では、絶対高さの制限が設けられているため、隣地斜線制限の適用がない。)

・北側斜線制限

といった3つの斜線制限があり、いずれもクリアしなければなりません。

なかなか建設の素人には、把握しにくい制限ですが、自治体の建築指導課で、斜線制限についてクリアしているかどうか、十分に尋ねてみることがよいでしょう。