盗難やスリ 自然災害に遭ったら節税できる!!


所得税控除の中に雑損控除というものがあります。
雑損控除について国税庁のホームページには

災害又は盗難若しくは横領によって、資産について損害を受けた場合等には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを雑損控除といいます。

と書かれています。
これだけを読めば、自分にはあまり関係ないと思われるかもしれません。
しかし具体的によく考えてみますと、アパートオーナーだけでなく、サラリーマンであっても年金生活者であっても控除の対象になることがあります。

自然災害、盗難等で資産に被害を被った場合はすべて控除の対象になるというのです。

実際の計算方法は、災害や盗難に遭った場合は、その損失額が5万円以上の場合対象になります。その中にはスリによる被害もあてはまります。

そして被害額-5万円か被害額-所得の10%のどちらか多いほうを控除することができるとなっています。つまり所得が50万円未満であるならば、後者が適用されるということになります。

例えば自然災害にあって50万円の被害に遭ったとしたら50万円-5万円となり45万円を所得から控除することができます。
45万円ですから税額にすれば、だいたい5万円から数十万円の還付になるかもしれません。

ただし詐欺による被害は控除の対象にはならないようです。
詐欺の場合は自己責任ということになるのでしょうか。

またさらに損害保険などをかけていて、保険によって補てんされた金額は控除にはならないようです。
多くのマンションオーナーさんは損害保険を物件にかけていますので、自然災害に遭って損害が生じてもほとんどは保険で補てんされるかもしれませんね。

花画像

事業用資産の被害は雑草控除でなく事業経費として計上することができる。

また事業用資産も対象にもなりません。事業用の場合は、事業の損失として計上できるからです。
事業用資産、マンションオーナーさんの場合は、マンションそのものは事業用資産にあたるので、雑損控除を受けることはできないかもしれません。

ところでサラリーマン世帯で、シロアリの駆除費用、スズメバチの駆除費用は雑損控除の対象になります。

おそらくスズメバチやシロアリ駆除の費用は損害保険では補てんできないでしょう。
雑損控除、あまりなじみのない控除ですが、思わぬところで控除の対象になります。

追記:シロアリの駆除にかかった費用について国税庁のウェブサイトでは

シロアリによる被害は、所得税法施行令第9条《災害の範囲》に規定する「害虫……その他の生物による異常な災害」に該当し、修繕に要した費用及びそのシロアリを駆除するための費用は雑損控除の対象となります。・・

シロアリの被害を事前に防止するための費用及びシロアリの駆除とともに行う予防のための費用は、応急的措置に係る費用でないことから、雑損控除の対象となりません。

シロアリの駆除費用

引用:https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/shotoku/05/01.htm(アクセス日2020/4/7)

と書かれていて、シロアリの駆除のための費用は基本的には雑損控除の対象になるものの、駆除ではなく予防のための費用は控除の対象にならないようです。