テレビのニュースを見ていると、かつては人気寿司のチェーン店の小僧寿司が苦境にあると報道されていました。
その理由としては、かつては高級食とされていた寿司も100円回転寿司店の出現で、客を回転寿司に奪われてしまったこと、そして客を再び戻すためにラーメン店の出店や宅配事業、寿司以外のサイドメニューの充実を図ったものの、思ったようにはいかなかったことなどがあるようです。
一時期は右肩上がりで店舗数や業績を伸ばした小僧寿司も、まさに時代の高波にのまれているかの感がありますが、アパートオーナーも例外ではありません。
というのか賃貸住宅業界では最近では逆風が吹き荒れています。
2018年のスルガ銀行の不動産向け不正融資から始まって、2019年にはレオパレス21の施工不良問題と、一部のアパートオーナーにとっては辛い日々となっています。

一部のアパートオーナーにとっては辛い日々が続く。
もちろん、それ以外のアパートオーナーさんは安泰かといえば、必ずしもそうだとは言えません。
アパートオーナーにとってのパートナーとも言える建設会社や管理会社は、先の不透明感から、もがいています。
例えば積水ハウスは、主力の1つ賃貸住宅の業績は弱含んでいますが、それを補うかのように絶好調のホテル事業に力を入れています。
一方で賃貸住宅最大手の大東建託ですが、ジリ貧状態に陥る危機を脱するためにあらゆることを試しているようです。
そして2019年3月27日の日刊工業新聞の「大東建託が5カ年新中計、建て替え需要開拓 賃貸住宅事業底上げ 」という記事には
大東建託は4月下旬にも組み直して公表する5カ年の新中期経営計画で、他社の賃貸アパートオーナーを対象としたリフォームと一括借り上げのパッケージ提案に重きを置く。“建て替え適齢期”の前段階にある物件をストックとして早期に取り込むことで、将来の建て替え候補を拡充。
引用:https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00511018(アクセス日2019/3/29)
と報じました。
今後は他社管理の物件オーナーに営業攻勢をかけ、新たな顧客を取り込むことに力を入れるようです。
もちろんこのことは営業マンにとっては容易な仕事ではありませんが、生き残りをかけて行っていくようです。
現在、大東建託のオーナー数は、およそ8万人ですが、オーナー数を多少増やし、収益源を盤石なものにしたいのでしょうか?
もちろん大東建託をパートナーにしてアパートオーナーをしているならば、会社の安定は望むところでしょうが。
追記:大東建託グループの場合、建設は大東建託が行いますが、建物管理は大東建託パートナーズになります。ですから大東オーナーはアパート建設後は大東建託パートナーズにお世話になります。建物の修繕についてや大東オーナーに支払われる賃料は大東パートナーズによって行われます。