
海岸線に近く海抜0メートル前後のエリアでは津波の危険がある。
東日本大震災による被害は甚大で、多くのアパートもこの時、壊滅したのではないかと思われます。
地震による大きな揺れで、損傷したアパートも多かったと思いますが、それよりもその後の津波で壊滅したアパートのほうが多かったのではないかと思います。
この事例からも明らかですが、海外線に堤防がはりめぐらされ、海抜が低いエリアでのアパートは洪水による被害に遭う可能性が高くなります。
もちろん地震後の津波による洪水はいうまでもないことですが、津波でなくても台風と高潮が重なった時などに海岸線における浸水、洪水被害がしばしば生じています。
私の妻の実家は香川県ですが、数年前に台風と高潮が重ねり、高松市内の一部と小豆島の海岸線の一部が浸水洪水被害に遭いました。
この時、多くの住宅が被害を被り、修繕費用もかなりかかったのではないかと思われます。
ですから海抜の低いエリアでのアパート経営には水害被害のリスクが高くなることがわかります。
また入居者の安全志向もありますから、このようなエリアでは入居率というてんでも苦戦をしいられるかもしれません。
ところで他にもアパート経営を行わないほうがようエリアがあります。
それは雛壇や擁壁のあるエリアです。

海岸近くの海抜の低いエリア、そして雛壇や擁壁のあるエリアにはリスクがある。
この雛壇についてホームズのホームページは次のように定義しています。
ひな壇とは、階段状になった造成地のことです。雛人形をかざる台のような形状から、このようによばれます。
風通しがよいケースが多く、高い場所や角地にある区画は、眺望もよくなります。ただ丘陵地などを切り開いたため、坂があり、傾斜が急になるほど、人や自転車の上り下りもきついものとなります。引用:不動産用語集
(最終閲覧日2018年3月16日)
と書かれています。
ですからけっして珍しい形の住宅地ではありません。
しばしば見かけるものです。
この雛壇における住宅ですが眺望は良いかもしれませんが、人工の擁壁が伴うことがあり、もしも再建築したりする時には、土地改良が求められるかもしれず、その費用が1000万円~、ないしは2000万円といった高額の費用がかかることがあります。
ですからアパート経営を行うエリアとしては向いていないといえるでしょう。
このように海岸線の海抜の低いエリア、そして雛壇や擁壁のあるエリアでのアパート経営には大きなリスクがあります。